トリガール!熱血仲間と空を飛ぶことになっちゃった、最高の夏!

9.1[FRI]ROADSHOW

飛べ

中村航の人気小説が映画化!「ヒロイン失格」の英勉が贈る空飛ぶ青春エンターテインメント!

ぴあ満足度ランキング90.1点

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  • プレゼントキャンペーン&写真パネル展西武新宿PePe
  • 映画初出演!ナダルさんトークイベント 東放学園映画専門学校8.29(火)

INTRODUCTION

土屋太鳳が、

漕ぐ!叫ぶ!ガン飛ばす!!!

最高の熱量で投影された青春!

人気作家・中村航が、琵琶湖で行われる年に1度のコンテストに全てを懸ける若者達の、知られざる汗と涙と努力の日々を軽やかなタッチで描いた、小説「トリガール!」(角川文庫)。
そんな青春部活小説を「ヒロイン失格」の英勉監督のもと、主演の土屋太鳳が“毒舌”を武器に新境地に挑戦。クライマックスでは声が出なくなるまで叫び続けた。「帝一の國」で注目の間宮祥太朗は、強面から子犬の様な一面という振り幅を演じきり、撮影前には自転車のトレーニングを重ねた。ゆきなが一目惚れする先輩を演じた高杉真宙は、クライマックスでの感情の爆発に向けて演技を積み重ねた。

サークルを思いやりながら秘めた思いを切なく表現した池田エライザ。変えが効かない演技を披露したナダル。英監督の演出を大きく広げたキャラクターを作り上げた矢本悠馬。
英監督の演出を大きく広げたキャラクターを作り上げた矢本悠馬。真夏に撮影が敢行された現場は物語とリンクし、土屋太鳳が 「英組で過ごしたあの夏は、私にとっても青春だった」と語るように、青春をそのまま映し出す作品となった。
そんな本作の主題歌は、ガールズバンド“ねごと”が、スピッツの名曲「空も飛べるはず」をカバー!この夏、最高の青春エンタテインメントが空を舞う!!

STORY

琵琶湖の空に全てを懸ける

人力飛行機サークルで、

ムカつく先輩と二人で空を飛ぶ

流されっぱなしで生きてきた“鳥山ゆきな”。大学入学早々、一目惚れした圭先輩に誘われるまま、フラフラと人力飛行サークル〈Team Birdman Trial〉のパイロット班に加入する。100人近い部員たちが、琵琶湖で開催される夏の大会に向けて準備を進める中、トレーニングを積む“ゆきな”の前に、「狂犬」と呼ばれる坂場先輩が現れ、圧倒的な力を見せつけて正パイロットの座を奪ってしまう。やる気を失ったゆきなだが、渋々参加したテストフライトで、圭先輩が大怪我を負う事故が起きる。機体は損傷、パイロットを失い、ショックを受ける<TBT>メンバー。そんな中、ゆきなは坂場が抱えた心の傷とサークルの悲願を知る。自分がどうしたらいいかを悩む中、「誰かが漕がなきゃ飛ばない」という親友の和美の言葉に背中を押され、仲間達の想いを繋ぐため、坂場先輩と二人で飛ぶことを決意する。

ゆきなと坂場は、全ての想いを乗せて琵琶湖の空にキセキを描けるのかーーー。

CHARCTER

  • 鳥山ゆきな(土屋太鳳)
  • 坂場大志(間宮祥太郎)
  • 高橋圭(高杉真宙)
  • 島村和美(池田エライザ)
  • 古沢(矢本悠馬)
  • ペラ先輩(ナダル)
  • 横原(前原滉)
  • メガネ女子(佐宗雪)
  • アナウンサー(羽鳥慎一)
  • ひこにゃん

流されやすく乗せられやすい大学1年生。(実は一浪)華奢だがその体力と根性を買われ、TBTでは初の女性パイロットに。思ったことをすぐに口にしてしまう性格。

絶大なパワーを持つTBTのエースパイロット。一見ヤンキー風のコワモテキャラだが、プレッシャーに弱くしかも泳げない。毒舌のゆきなと毎日ののしり合っている。

ゆきなを殺し文句でTBTに勧誘した、爽やかモテ系メガネ先輩。パイロットとして坂場とコンビを組んでいたが、テスト飛行中に骨折してしまう。

ゆきなの疲れた心を癒すゆるふわ美女。同じくTBTに所属し、広報を担当。いつもカメラを持ち歩いているカメラ女子でもある。ゆきなの心の支え。

TBTをまとめる設計責任者。一見頼りないが、サークルを愛するしっかり者。「ですね」が口癖で、個性的な髪型も特徴。

神出鬼没なTBTのOB。サークルのことなら何でも知っている生き字引的存在。美声の持ち主で会話が度々ナレーション風。

古沢を支えるTBTの中心的メンバー。もちろんメガネ。

TBT所属の存在感薄めの女子。よく見るとかなり美少女。

「鳥人間コンテスト」の名物司会者。号泣も辞さない熱い中継はコンテストの風物詩。

滋賀県彦根市の大人気ご当地キャラクター。

CAST

STAFF

監督 英勉

1968年生まれ。京都府出身。高校時代から8ミリ映画で自主映画を制作。京都産業大学卒業後、東北新社に入社。1996年にはCM企画演出部に配属され、数々のCM制作に携わり売れっ子ディレクターとなる。2008年『ハンサム★スーツ』で映画監督デビュー。軽快なコメディ演出が好評を博し、2011年には『高校デビュー』、『行け!男子高校演劇部』とコメディ色が強い青春作品をコンスタントに発表。翌2012年にはジャパニーズホラーの代名詞『リング』シリーズの、12年振りとなる映画作品『貞子3D』を監督。2013年には続編となる『貞子3D2』も手がけ大きな話題となる。2015年には少女コミック原作の『ヒロイン失格』を監督し大ヒットに導いた。新作に『あさひなぐ』(2017年9月22日公開)が控えているほか、TVドラマやバラエティ番組も精力的に手がけるなど、新たな分野にも挑戦し続けている。

脚本 高橋泉

1973年生まれ。埼玉県出身。2001年、俳優・監督である廣末哲万と共に映像ユニット「群青いろ」を結成し、デビュー作『ある朝スウプは』(03)は国内外で高く評価される。主な脚本作品は『ソラニン』(09)、『ランウェイ☆ビート』(11)、『LOVE まさお君が行く!』(12)、『100回泣くこと』(13)、『凶悪』(13/白石和彌監督と共同脚本)、『ズタボロ』(15)、『秘密 THE TOP SECRET』(16)、『シマウマ』(16)など多数。新作に『坂道のアポロン』(2018年公開予定)がある。

1964年生まれ。19歳からJAZZGUITARを始め、21歳で廣木光一氏に師事。25歳から本格的に作曲活動をスタートし、現在はSOUND KID’Sの代表。音楽提供した映画作品は120作を超える。近作に『藁の盾』(13)、『キッズ・リターン 再会の時』(13)、『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』(14)、『神さまの言うとおり』(14)、『風に立つライオン』(15)、『テラフォーマーズ』(16)、『貞子VS伽椰子』(16)、『無限の住人』(17)、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(16)など。

COMMENT

原作者 中村航

1969年岐阜県生まれ。芝浦工業大学卒。2002年、「リレキショ」で文藝賞を受賞しデビュー。04年『ぐるぐるまわるすべり台』で第26回野間文芸新人賞を受賞。『100回泣くこと』がベストセラーになる。著書に『僕の好きな人が、よく眠れますように』『デビクロくんの恋と魔法』『年下のセンセイ』『BanG Dream!(バンドリ)』などがある。

この小説を書くことになったきっかけは、母校(芝浦工業大学)の学生たちと話をする機会に恵まれたことから。その時にTBTの存在とその熱さを知り、いつか必ず書こうと決めました。取材を進めていくうちにこんな過酷な競技はないなと思い知らされたし、たった1回のフライトのために1年をまるまる費やす彼らの情熱にも驚かされました。「パイロットが乗り込んでフェアリングを閉じた時が機体の完成です」という彼らの言葉には心を動かされましたね。
映画はすごく面白かったし楽しかったです。役者さんたちが素晴らしいのはもちろん、ちゃんと理系イジリもありましたしね(笑)。特に土屋さんが汗だくになりながらプロペラを回している姿は、美しかった。間宮さん、高杉さんが自転車をハードに漕いでいるシーンにも説得力がありましたね。

小説を読んだ方から「こんな競技だったんだ!なめてたわ」って声をたくさんいただくんです。羽鳥アナウンサーからも「小説を読んでから、さらに泣けるようになりました」と言われた(笑)。僕としてはコンテストやそれに関わる彼らの思いを、できるだけ多くの人に伝えなきゃというプレッシャーが今もあったりします。是非多くの方にこの作品が届くことを期待しています。

スピンオフ小説

『トリガール!』のスピンオフ短編「トリガール! 二人目」「トリボーイ!」を収録した短編集『恋を積分すると愛』が、7月25日に角川文庫より発売予定。

THEME SONG

主題歌 ねごと(NEGOTO)

主題歌:「空も飛べるはず」
(Words: Masamune Kusano Music: Masamune Kusano)
挿入歌:「ALL RIGHT」
(Words: Sachiko Aoyama Music: Sachiko Aoyama, Mizuki Masuda & Sayako Sawamura)

インディーロック、オルタナティヴロック、フォークロック、シンセポップ、ドリームポップ、エレクトロニカ、ダンスミュージック、様々なジャンルの音楽にインスパイアされ、自由な音楽を奏でる実力派エレクトロニックロックバンド、ねごと。
「儚さ」と「力強さ」を兼ね備えた透明感溢れる歌声と詩的歌世界でねごとワールドを表現する蒼山幸子(Vo.&Key)、自らRemixも手掛け、バンドのサウンドクリエイトを全面的に手掛ける沙田瑞紀(Gt.)、最も小柄ながら踊るようなベースラインでバンドを支える藤咲佑(Ba.)、幾多のアーティストからも客演で呼ばれるほど、卓越した技術とセンスを持つ実力派ドラマー澤村小夜子(Dr.)からなる4人組。

唯一無二の独自の世界観で10代の頃から注目を集め、大型フェスにも多数出演。
これまでに、11枚のシングル、2枚のミニアルバム、4枚のフルアルバムをリリース。
2016年、中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES)、益子樹(ROVO)をサウンドプロデューサーに迎えた『アシンメトリe.p.』をリリースし、ねごと流ダンスミュージックという新しい一面を開花させる。その後、2017年2月には、アルバム『ETERNALBEAT』を完成させ、その真価を発揮。アルバムを引っ提げて全国10カ所にて、ワンマンツアー“TOUR 2017 ETERNALBEAT”を開催。

そして、6月21日には、『ETERNALBEAT』をさらに後押しする、中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES)サウンドプロデュースによるNew Single『DANCER IN THE HANABIRA』をリリースする。

PRODUCTION NOTES

中村航氏原作の映画『100回泣くこと』を手がけたプロデューサー陣が、同じく中村氏の青春小説「トリガール!」に出会ったのはまさに『100回泣くこと』の撮影中。小説を読んだプロデューサー陣は、作品の面白さに惹かれつつも、映画化については覚悟が必要だったという。「今までも何度か鳥人間コンテストを題材にした映画企画はあったようなんです。ただ、本物のドキュメントに勝てるのか?ということで頓挫したみたいで。ただ、今回男女2人乗りという設定があったので、その2人のキャラクターを中心に全体を膨らませてゆくことで、フィクションならではの面白さが出せるのではと思いました。また、大会のシーンで、テレビでは見たことのない映像でどうお客さんをうならせるか、これには監督・スタッフ皆で力を入れましたね。」(松本整プロデューサー、以下松本P)

キャラクターづくりの名手=英勉監督にオファー

実際の鳥人間コンテストやモデルとなった芝浦工業大学への取材を重ね、脚本作りが進む中、大ヒットとなった『ヒロイン失格』の公開を控えていた英勉監督にオファー。「『ヒロイン失格』に関しても、王道の少女マンガに対して批評性を持った作り方をしていると思うのですが、この作品も、ベースのストーリーは王道の青春モノですが、映画全体の見え方としては、もっと違うアプロ—チをしたかったんです。また、英監督は弊社で配給した『行け!男子高校演劇部』を手がけられていて、キャラクターづくりにも長けていることはわかっていました。」(松本P)事実、英監督が脚本作りに参加し始めてから、各キャラクターの個性が目に見えて強まり作品の輪郭がよりはっきりしていった。また日を追うごとにゆきなの毒舌ぶりが強まっていくため、これは監督自身を投影したキャラでは?という憶測も飛ぶほどだったとか!?

土屋太鳳を筆頭に、フレッシュなキャスト陣が集結

タッパのある坂場との凸凹コンビ感を出すためにも、ゆきなは小柄で抜群の運動神経を持った女優でなければいけない。「そう考えると土屋太鳳さん以外思い当たらなかった。監督とは、土屋さんのこれまで見たことのない面を引き出そうということで意見は一致しました」(松本P)とはいえ、かなりの強烈なキャラとなったゆきなを「どこまでやってもらえるのか」と当初は心配顔だったという監督。しかし本読みの段階からフルスロットルでコメディエンヌぶりを発揮してきた土屋に、スタッフ一同大爆笑。間宮とのテンポのいい掛け合いも「反射神経でやってます」(土屋談)という運動神経の良さで、難なくクリア。坂場=間宮祥太朗、圭=高杉真宙という今伸び盛りの人気若手俳優2人はもちろん、池田エライザ、ナダル、矢本悠馬ら個性あふれるキャスティングも続々決まり、ついに映画『トリガール!』は始動した。

アドリブ噴出の賑やかすぎる現場

前半から全員ハイテンションモード。特に撮影前から自転車の猛特訓を行っていた土屋と間宮の気合いは十分で、体を張ったシーンを次々とこなしていく。ゆきなが「むかつく~!」と叫びながら夜道を自転車で猛ダッシュするシーンや、間宮の登場シーンでもある“両手放し乗り”もガチ。当初はスタントでやる予定だったのが、間宮が直前で自分でやりたいと希望し、見事美しいフォームを決めてみせた。とにかく叫ぶ芝居が多い2人に、監督も「うるさい映画やな~」と笑顔を見せるが、この笑顔こそが役者陣のエネルギー源。監督を笑わせようと、全員がアドリブを繰り出し「どこまでやるねん!」(監督)と、現場には常に笑いがあふれる。そんな中、比較的落ち着いたトーンの芝居が多かった圭を演じた高杉。監督いわく「無自覚な結婚詐欺師」という圭は、後半全員が驚愕する絶叫芝居を見せている。ちなみに間宮の生ケツ出しや、ゲームセンターでのダンスバトルなどはすべて映画オリジナル。お尻には自信があるという(!?)間宮だが、土屋と違い実はダンスは大の苦手。2人の息の合ったダンスシーンは、努力のたまものなのだ!

飛行シーンですべてを出し切った2人

撮影後半はいよいよ琵琶湖へ移動。コンテスト関係者の尽力で撤去作業を延長してくれたプラットホームの上で、夕景を見ながら佇むゆきな&坂場などをドローンで撮影。そしてクライマックスとなる飛行シーンの一部は、琵琶湖の港付近にて、巨大クレーンで20m近くの高さに機体を吊り上げて撮影された。コックピットの撮影に関しては、一度入ると容易には出られないため、密室サウナ状態の中、全力で漕ぎ続け叫び続ける2人。間宮でさえこの時ばかりは貧血気味に。土屋もカットがかかると、呆然とした表情で一点を見据えるなど2人の体力の消耗が心配される。それでも何度も叫び、漕ぎ続けた2人。コックピットのシーン終わりで機体から出てくると盛大な拍手で迎えられ、土屋の瞳には光るものが。「飛べたら一瞬で自分がガラッって変わっちゃう?的な」とはゆきなの映画オリジナルのセリフだが、これは監督が本作に込めた想い。だがあえて監督は「あまり深く考えず、ただ体感してほしい」と語る。飛んだ先に何があるかは、それぞれが感じればいい。そんな自由で熱い映画が誕生した。

TBT

「鳥人間コンテスト」の知られざる素顔

芝浦工業大学 システム理工学部 機械制御システム学科 教授 芝浦工業大学 Team Birdman Trial(TBT)顧問 君島真仁

—本作で初めて「鳥人間コンテスト」を深く知る人も多いと思いますが、伝えたいことはありますか?

ひとつのことに学生たちが夢中になって目を輝かせている姿って、見ていて気持ちがいいんです。もちろんどれくらい飛んだかっていう記録も重要ですが、TVでは映らない彼らの日々の地道な努力を知ってもらえると、競技だけではない面白さもあるんじゃないかな。彼らも入部してきた時は飛行機を作るなんて、経験したこともない。それをすべて自分たちで自発的に勉強しながら、あそこまでのものを作ることができる。それは我々がいくら講義をしても、身に付けられるものではないんです。時々「なんでこんなに一生懸命にやれるのかな」って思うこともありますが、彼らのその後の人生でこの経験は絶対に無駄になることはないとも思います。

—機体を制作する工程で、一番学生たちがテンションが上がるところはどこでしょう。

全体を接合する時だと思います。テストフライトの前に初めて全体を接合して形になった時は「いよいよだな!」って感じはしますね。

—リアルな坂場のような学生も?

実際はあそこまでガタイがいい人はあまりいませんね。どちらかというと圭のような細身で華奢な子が多いです。坂場のようなトラウマを背負っている…かは分かりませんが(笑)、昨年の口惜しさを胸に今年はがんばってくれると思います。

—パイロットに選ばれるためには?

サークルの中で選考会があるんです。希望者が「なぜ自分が飛びたいのか!」っていうことを選挙のようにアピールする場もありますし、事前に体力チェックもありますね。部員たちからしたら自分たちが1年かけて作ってきたものに、乗っかってもらう人たちだから慎重に選びます。パイロットたちも100人の思いを背負って飛ぶわけですから、かなり過酷なトレーニングを積み、食事も制限していますよ。一応うちは文化枠のクラブなんですが、パイロットに関しては完全に体育会系(笑)。パイロット希望者は、TBTに入るためにうちの大学に入学してきたって子が多いのも特徴ですね。今年飛ぶ予定の学生もその中の1人です。

—TBTが一貫して2人乗りにこだわられている理由は?

2人乗りにすると、明らかに不利なんです。でも不利だ、難しいぞと言われているからこそ、あえてやりたくなる性質なんでしょう。いまだ他大学で2人乗りをやっているチームは見たことがありませんが、これが伝統だからとしか言えません(笑)。ただ映画では男女のペアになっていましたが、基本は男性2人。先輩と後輩のペアで、1度飛んだ子がその経験を活かして翌年も飛ぶということが通例になっています。

—顧問としてヒヤッとする場面に遭遇したことも……?

やはりテストフライトの時ですかね。基本、飛行機は(琵琶湖の)水面に着水するように設計されているんですが、テストフライトの時は陸です。しかも少しでも軽くするために、機体には椅子についているようなキャスターくらいしか付いていない。だから浮いた後は、皆で一斉にダ~ッと走って素手でキャッチする(止める)しか方法がないんです。だからテストフライトの時は「おお!浮かんだ!」っていう感動もありますが、あまり上がり過ぎると逆にヒヤヒヤする。その連続ですね。

—学生自らが企業を回って材料の提供や、時には資金の交渉などもするというのは本当ですか?

すべて学生に任せています。1年に1回開かれる“総会”の場だけ私が出て行き、協力していただいた関係者の方々に「ありがとうございます」とお礼を言う。それだけです。私はクラブ顧問の2代目なんですが、先代の先生から「これは学生のクラブなんだから、教員が口を出すとうまくいかなくなるよ」と言われたのでそれを真に受けて(笑)。でも実際に彼らは優秀だし、私が口を挟むような事案はないんですよ。唯一私が言っているのは「安全にやってくれ」ということ。人力飛行は大変に危険な競技でもありますから。

—映画で描かれているように、学生さん達は実際にあだ名で呼び合ったりも?

はい。先日もサークルの学生が2人、順番に私の研究室を訪ねてきたんですが、「さっきの●●くんって知ってるよね?」と聞いたら「ニックネームは知っていますが、本名は知りません」と言っていました(笑)。

—TBTは100人以上が在籍する巨大サークルだと伺っていますが、人数は多い方がコンテストには有利なんでしょうか?

やはり作業には人手が必要ですので、多ければ多いほどいいですね。部員数はその年によりますが、大体80~100人以上というところです。今の代表は3年生の池端純一くんという学生なんですが、これだけの大所帯をよくまとめてくれていますよ。彼自身今は機体の制作の細かな部分には携わっていなくて、むしろ組織の運営がメインの活動。日々、いろんな場所を駆け回っている感じなんじゃないかな。

TBTについて

毎年夏に琵琶湖で開催される「鳥人間コンテスト」の人力プロペラ機ディスタンス部門への出場を目指し、人力飛行機の設計から製作までを一から行っている団体。大会で唯一の2人乗り機を製作している。
100人以上の部員が所属し、翼班、プロペラ班、フレーム・駆動班、フェアリング班、CFRP班、電装班、パイロット班の7班に分かれて活動している。